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生涯健康脳2016.08.31

こんなカンタンなことで脳は一生健康でいられる!  瀧 靖之 ソレイユ出版 2015 

 

著者の瀧先生は東北大学加齢医学研究所教授で脳の研究をされています。さらに言えば「生涯、脳を健康に保つにはどうしたらよいのか」が研究テーマです。多くのデータを分析して、どういう人が、どういうことをするとどういうふうになるのか」を明らかにしようとするのです。データとは「認知力」「生活習慣」「遺伝子」「MRI画像」です。ここから得られた、どうしたら健康に脳を保てるか・・・「生涯健康脳」を獲得できるかがこの本で分かりやすく説明されています。トピックスもまじえて、重要な情報を要約してみます。

・平均寿命と健康寿命

平均寿命 男性 80.2歳 女性86.6歳

健康寿命 男性 70.4歳 女性73.6歳

健康寿命とは「人の手を借りないで自立した生活を送ることのできる期間」

要介護5を例にとるとその原因の60%が脳血管疾患と認知症でしめています。脳の健康を保つことが健康寿命を平均寿命に近づけるかぎとなるといえます。

・前頭葉と海馬

脳はいろいろな部分が役割分担をしているが、特に重要なのがこの二つ。「前頭葉」は言葉を話す、思考する、意思決定する、行動を制御する、創造する、記憶のコントロールをするなど「人間らしさ」がここに宿るといえます。電話番号を覚えてダイアルするような10秒から20秒くらいの記憶が「短期記憶」ですが、「海馬」はこれを受け取り、保存の必要性を判断して、必要なものは、長い間保存する「長期記憶」として脳の担当領域に移動、保存させます。また保存された情報を「思い出す」働きを担当するのも海馬ですから記憶全体をつかさどる「記憶の司令塔」の役割を果たします。

 

 

・アルツハイマー型認知症

健康な脳の反対が「認知症」ととらえることができます。認知症の中でも最も多いのがアルツハイマー型。「アルツハイマー病」は「アミロイドベータたんぱく」や「タウたんぱく」の異常なたんぱく質が脳に蓄積し、脳の神経細胞にダメージを与えることによっておこります。では病気なら予防、治療ができるかというと、まず、アミロイドベータたんぱくの沈着はMRI画像で見える。だから発症するかなり前から傾向をつかむことはできる。また良い睡眠により、このタンパクが洗い流されることもわかりつつあるということですから、予防についてもだんだんわかってきているといえるようです。治療はというと、動脈硬化の再発を抑える薬でアルツハイマー型の進行が抑えられるなどの例もでています。そう遠くない将来に認知症の予防、治療が可能なところまできているというのが著者の観測です。

・脳に良いこと悪いこと

まず継続的に酸素を取り込む「有酸素運動」を最初にとりあげています。激しい運動ではなく、ウォーキング、ジョギング、水泳などです。比較実験の結果、有酸素運動により、海馬の体積が増え認知機能を高めることがわかったのです。さらに頭を使いながらしりとりをするなど、二つのことを一度にやるともっといいということです。他には、見出しだけ並べてみると

「十分な時間と質の良い睡眠が脳を守る」

「飲酒は脳を委縮させる」脳が委縮しない目安の量はなく飲めば飲むだけ委縮するということです。

「内臓脂肪型の肥満は脳の大敵」女性の肥満は皮下脂肪型で影響少ないが、男性は内臓脂肪型。

「糖尿病・動脈硬化・高血圧が認知症のリスクをあげる」

「ストレスは海馬を委縮させる」などがあげられています。

・脳の最高の栄養素は、知的好奇心

「運動」とならんで脳を活性化するのは「知的好奇心」です。見たい!聞きたい!知りたい!などワクワクときめいている状態が脳にはよいのです。

「ドーパミン」という神経伝達物質が放出され、それが記憶力を高め、やる気も生み出すのです。

その意味でも趣味を持つことは効果が期待できます。読書、音楽鑑賞、スポーツ、囲碁、将棋、旅行、人それぞれでしょうが、範囲には限りがあり

ません。趣味に限らず新しいことをやると脳のさまざまな領域が活性化することが分かっています。

「コミュニケーション」人との交流も脳のあらゆる領域を使い刺激を受ける大切な要素です。ここで著者は音楽の効果について音楽は脳に百利あって一害なしと言っています。脳の右と左をつなぐ、「脳梁」と言われる部分の厚みが増すといわれています。評者もなる程と思うものの、ピアノは無理なので、ときどき引出しの中にあった、ハーモニカを引っ張り出して吹いたりしています。

・すばらしい認知力を支えた100歳の脳

かつては「脳の細胞は大人になったら、あとはもう減るだけ」といわれていましたが、実際はそうでないことが立証されてきています。まず海馬についていくつになっても神経細胞が新しく生まれ。海馬の体積が増すことが1998年にわかりました。海馬以外の部分についても神経細胞同士をつなぐネットワークはトレーニングや学習によって発達し、体積を増やし、その部分の働きを増す能力があることが分かってきています。最後にこの分野で最も重要な成果の一つ「ナン・スタディ」のエピソードを紹介します。これは修道院の75歳から100歳の修道女を対象に認知力のテストを行い、亡くなった後の脳の解剖をして認知力の推移、脳に起こり変化を追跡したものです。特に興味深い例の一つはシスターローズのもので、100歳まで生き、認知力は高得点を維持し、脳にはアルツハイマー病の兆候は一切なく、その前駆現象であるアミロイドベータたんぱくの沈着がわずかに見られる程度でした。彼女は50年以上小学校で教え、ほぼ1世紀にわたり脳を使い続けました。人は100歳になっても脳を健康に保つことができる例といえます。もうひとりシスターバーナッドの例では、亡くなった後に脳を解剖すると、アルツハイマーのもっとも重い症状でした。ところが認知力には一切その兆候は表れていませんでした。MRI画像では年齢からみると大きな灰白質が写っていて彼女が教職などの知的活動を続けた結果脳細胞間のネットワークが発達し、脳の正常な機能が保たれたと研究者は結論しています。この二つの例は生活習慣あるいは、知的活動により、老化や病による脳細胞の変化を遅くさせたり、変化があっても克服されたりすることを意味しています。著者は生活習慣を変えることで新しい脳を作ることができる、「生涯健康脳は自分で作ることができる。」というメッセージを私達に贈ってくれています。

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